2018年気になるのはなんといっても電動ジギング。
数年前はちょっと色モノ的な目線で見られていた電動ジギングですが、昨年あたりから状況は一変しました。
最近では乗合船でも必ず1人か2人は電動ジギングをしているアングラーがいますし、そういった人が竿頭になることも少なくありません。
今回は「なぜ電動ジギングは手巻きよりも釣れてしまうのか」、そして2018年おすすめの電動ジギングタックルについても解説したいと思います。
電動ジギングが手巻きリールよりも釣れてしまう理由
乗合船などで電動ジギングを使っているアングラーを見たことがあればわかるかと思いますが、電動ジギングは手巻きリールよりも好釣果であることが多いです。
それにはこのような理由があります。
電動リールなら簡単にヒットパターンを見つけられる
電動ジギングの場合は巻上はすべてリールにお任せで、アングラーはシャクリだけに集中することができます。
常に一定の巻上速度を維持することができるので、ジグが不自然な動きをすることがなく魚に違和感を感じさせずに食わせることができるのです。
ターゲットのアタリがない時、シャクリ方か巻上スピードのどちらかを変えて反応を見ることが多いと思います。
そんな時にも電動リールならシビアに巻上スピードの調整ができるので、簡単にヒットパターンを見つけ出すことができるのも大きなポイントです。
疲れないから後半でもしっかりシャクれる
電動ジギングの最大のメリットは疲れないということです。
手巻きリールでは片手でロッドの重さを支える必要がありますが、電動ジギングの場合はリーリングする必要がないので両手でロッドを保持してシャクリの動作を加えることができます。
シャクリも回収もボタン一発なので疲労がたまることはありません。
1日船の後半戦にもなると手巻きタックルのアングラーは疲れてリーリングの安定性が落ちてしまいますが、疲れ知らずの電動ジギングなら後半戦もキビキビシャクることができるので、最後の一尾まで逃さずキャッチすることができます。
初心者でも安定したリーリングが続けられる
手巻きリールの場合は巻上とシャクリを同時に行う必要があるので、ジギングに慣れていない初心者は無駄な糸ふけを作ってしまったりして思い通りにジグを泳がせることができなかったりします。
しかし電動ジギングなら常に一定の速度で巻き上げることができるので、初心者や体力のない人でも安定したシャクリが可能になり、それが結果的に好釣果に繋がります。
電動ジギングにおすすめの電動リール
電動ジギングに必要なリールのスペック
- コンパクト
- 巻き上げ力が強い
- フォールスピードが速い
シマノ ForceMaster2000 (フォースマスター2000)
電動ジギングでダントツ一番人気なのがシマノのフォースマスター2000です。
フォースマスター2000はパーミングしやすいロープロファイルのボディで自重685gと軽量です。
はじめて電動リールを触る人でも違和感なく使うことができます。
また2つのモードを使い分けられるのも「楽速モード」ポイントです。
「楽楽モード」ならリールにかかる負荷に合わせて常に一定のテンションを掛けてくれますし、「速度一定モード」なら不可に関係なく一定の速度で巻き上げ続けてくれます。
そしてフォースマスター2000が最大のメリットは「スーパーフリースプール」です。
フォールスピードが遅いとジグは流されるし魚に見切られるしと良いことは何もありません。
スーパーフリースプールを搭載したフォースマスター2000ならライン放出時に余計な負荷がかかりません。
フォースマスター1000と2000の違いはラインキャパシティのみで1000でもPE3号が400m巻くことができます。
ただし電動ジギングでは大物をターゲットとすることが多いので、よりラインキャパの大きいフォースマスター2000を選んでおくことをオススメします。
PE4号300mの下巻きラインがあるのでスタンダードなジギングでも使いやすいです。
ダイワ シーボーグ 300J (SEABORG 300J)
ダイワ派ならシーボーグ300Jがオススメです。
自重はフォースマスターよりも少し軽い635g。
形状はこちらもロープロファイルなので握り込みやすくなっています。
シーボーグ300JのポイントはJOGパワーレバーです。
大型のターゲットがヒットした時には相手に主導権を握られないようにすぐに頭をこちらに向けさせる必要があります。
その時に親指の位置にあるJOGパワーレバーを操作することで、両手でロッドを支えた状態でスムーズに巻き上げを開始することができるのです。
コンパクトなボディですが10kgのブリなら簡単に巻き上げてくるパワーを持った電動リールです。
フォースマスター2000とシーボーグ300Jはどちらが買い?
この2機種であればどちらでも電動ジギングを満喫することができますが、使用者が多いのは圧倒的にシマノのフォースマスター2000です。
その理由は2つあります。
1つはフォールスピードの速さ。ジギングにおいてフォールの重要性は今更ですが、2機種を比べるとやはりフォースマスターの方がスプールの回転が良いです。
もう1つはモーターのリミッター。電動リールはモーターが熱を持ちすぎるとリミッターが掛かって巻上をストップするようにできているのですが、シマノの電動リールはリミッターで止まってしまうことはほとんどありません。
これはおそらくモーターの発熱をうまく逃がす工夫がされているからだと思います。
ダイワの電動リールは頻繁というほどではないものの、大きな巻き上げ力が欲しい時に止まってしまうことがあります。
つまりメーカーにこだわりがないのであればシマノのフォースマスター2000がオススメという事になります。
電動ジギングに最適なロッドとは
電動ジギングの専用ロッドというのはまだ多くはありませんし、必ずしも専用ロッドでなくても一般的なジギングロッドで十分代用することができます。
気軽に電動ジギングをはじめてみたいという場合には手持ちのジギングロッドに電動リールを組み合わせると良いでしょう。
本格的に電動ジギングをはじめたという場合は「少し柔らか目のロッド」を選択すると扱いやすいはずです。
電動ジギングは早巻きで威力を発揮することが多いのですが、硬すぎるロッドだとアタリを弾いてしまいます。
なのでスタンダードなロッドか少し柔らか目を選ぶというのが電動ジギング用のロッド選びのポイントになります。
ヤマガブランクス Galahad 624B電動 Bait Model
電動ジギング専用ロッドで本格的にはじめるなら「ヤマガブランクス Galahad 624B電動 Bait Model」がおススメです。
電動リールを使って最大250gまでのジグを操作するために作られたロッドなので使いやすさは申し分なしです。
ターゲットはブリ・ヒラマサ・カンパチといった中型から大型の青物なので、日本全国どこでも使えるベーシックなモデルになります。
バットはパワーがありますがティップ部をライトに仕上げているため、電動ジギングでもあたりを弾くことなく釣果に繋げます。
長さ | 自重 | 仕舞 | 対応ジグ | 対応ライン | カーボン |
1905mm | 199g | 1ピース | MAX250g | ~PE5号 | 93.1% |
まとめ
楽だからという理由ではじめてみたら想像以上に楽しかった!というアングラーが多い電動ジギング。
手巻きとは違ったアプローチで探ることができるので、初心者や体力に自信のない女性アングラーはもちろん現役バリバリの若い世代もぜひ一度トライしてみてくださいね!