ライトジギング用としては安価なベイトリールも多数リリースされていますが、PE2号以上を使うジギングになるとオシアジガーNRやソルティガzシリーズのような実売価格でも4万円以上の製品を使う人が多いようです。
予算に余裕がある場合はそういったリールにしておけば間違いない!ということになるのですが、今回は誰もが気になる「中級リールの実力」を検証してみたいと思います!
オシアジガーEVのスペック
外観はオシアジガーと同じ丸型で非常に高級感があります。
カラーはシルバーではなくゴールドとガンメタの2種類。
早速スペックを見てみましょう。
通常のジギングでは2500番がジャストサイズになりますが下巻きは必要になりますね。
ベアリング数が若干物足りない感じがしかすが、最大ドラグ力や巻上げ長を見ても十分なスペックだと言えます。
■全ボールベアリングに錆に強いA-RB採用
■ドライでもウエットでも強力で滑らかなピュアカーボンドラグワッシャ
■パワフルな巻き上げを実現するSuper SHIP
■アソビのない巻き上げが可能なツインストッパー
■ギアを傷めず根掛かりをカットできるスプールロック機構
■左手でホールドしやすいオリジナルサムレスト
■クランク&ハイパーハンドルIII
ギアはX-SHIPの前身のSuper-SHIPとなります。
最新技術搭載ではないものの十分信頼できるギアですね。
あと何気に評価が高いのがスプールロック機構です。
根掛かりの際にギアに負担を掛けずにラインを切ることができるので、根の荒いポイントでのジギングでは非常に頼もしい装備ですね。
オシアジガーEVの欠点としてよく言われるのがハンドルでクラッチを戻せないという点です。
一般的なベイトリールだとフォールで底を確認した時にハンドルを回すだけでクラッチを戻すことができますが、オシアジガーEVでは手でクラッチレバーを戻す必要があります。
これによってほんの一瞬ですが底での滞在時間が長くなってしまい、その結果根掛かりしやすくなるのではないかという不安があるようです。
しかし結論から言うとその影響はごくごく小さいものです。
ジギングでスピニングリールを使用する際にはほとんどの人がハンドルではなく手でベールを戻しています。
これに比べるとレバーをポチっと入れるだけなのでかなり楽に素早く動作できるのがわかるかと思います。
底取りに並々ならぬ神経を使う人は別として、一般的なジギングで考えるとレバーによるクラッチ動作はさほど影響がないと考えていいと思います。
これだけのスペックのベイトリールが2万円前後で購入できるのであれば間違いなく"買い!"だと言えるのではないでしょうか。
キャタリナ20Hのスペック
次にライバルであるダイワのキャタリナ20Hを検証してみましょう!
こちらも丸型フルメタルのベイトリールです。
カラーはシルバー/レッドのみ。
スペックはこのようになっています。
オシアジガーEVと比較すると自重が約100gほど軽くなっており、糸巻量も近海ジギングに合わせているようです。
最大ドラグ力やベアリングについてはほぼ変わらないと考えて良さそうです。
ポイントはギア比です。
オシアジガーEVに比べると少しハイギア寄りのセッティングになっています。
ベイトリールですしキャスティングよりもバーチカルでのジギングを想定している人が多いはず。
そう考えるとPG(パワーギア)のオシアジガーEVに少し分があるのかなという感触です。
■MAXドラグ強度と滑らかな滑り出しを両立させた、新開発のカーボンSST(スーパースムーズ&タフ)ドラグ
■スプールを支持する部品のすべてをアルミ化した、高負荷時でもたわみの少ないスーパーメタルハウジング
■アソビのない回転を約束するインフィニットアンチリバース
■ロッドにラインを通すときに重宝する、バックラッシュ防止用スプールクリック機構
■錆びに強いCRBB
■ハンドルノブは、Lサイズとの互換性あり
クラッチがハンドルで戻せないという点はオシアジガーEVと共通です。
スペックがほぼ同じで価格面で数千円程度ですがオシアジガーEVの方が安く設定されているので、パワーギアでスプールロック機構が搭載されたオシアジガーEVが一歩リードしているのではないでしょうか?